今年は実践会ベーシックコースでチームリーダーを経験し、多くの学びを得ることができました。

この1年の学びは、実際には前にブログに書いたように、4年間の学びでもあります。

たった1年の参加では、今年の学びの立場に立つことすら難しいと感じたからです。

 

実践会ベーシックコースは、東京と大阪の2会場に分かれ、各会場約140名(全体で300名弱)ほどの参加者がいます。

その中で、各会場1チーム12名で構成される12チーム(合計24チーム)に分かれ、1年間取り組みを進めます。そこには、全国から集まる歯科医院にお勤めの先生やスタッフがランダムに分けられます。ランダムとはいえ、はじめにリーダー立候補から12名のリーダーの元に、自分からチームを選びに行くことになります。

初めての参加であっても、もともとリーダーの才能がある方であれば、そのスピーチに惚れ、多くの参加者が集まってきます。(私の初参加の時は散々でしたけど。。。)

 

何度かのベーシック経験者であれば、それまでの取り組みを見ている同じく経験者が一緒にチームを組みたいと賛同し、集まってくれます。ですので、必然と有名な歯科医院出身参加者の元に集まる傾向にあります。ここが、初参加で無名の歯科医院(はじめはみんなそうだと思いますが)では、難しいのです。

 

まして、チーム優勝(24チーム中1位)になろうと思うのであれば、なおさらです。メンバーの力量にも左右されますし、優勝したいメンバーにリーダーは選んでいただかなくてはなりません。その中に、初参加のメンバーがいれば、右も左もわからない参加者を優勝まで導かなくてはいけません。もちろん、メンバー全員経験者で有名歯科医院ということもありえます。

 

今年は、私自身リーダーに立候補し、多くの参加者に選んでいただき、リーダーになることができました。

これは、初参加した4年前から、翌年は、うちのリーダーが参加し、翌々年(昨年)にはサブリーダーが参加し、当院の取り組みを継続してくれたおかげです。この継続があったからこそ、CLOVER DENTALの名前が知られるようになり、リーダー立候補がうまく行ったことに違いありません。この4年間の継続学習が、リーダーに選抜されるという結果となりました。

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並んでいただいた中から、メンバー12名を選ばせていただきました。もちろん、初めての方が多く、悩みましたが、奇跡的なメンバーが揃ったのです。

 

医院初参加、個人初参加 3名

個人初参加 2名

経験者 7名

の素晴らしいメンバーです。

 

掲げたチーム目標は、

「チーム優勝」「ベストチーム賞」の獲得です。

私の人生の中で、今までしたことのない目標設定。

「勝つ」という結果にフォーカスしたもの。

今まではそこから逃げてきました。

結果が出なかった時、言い訳できるから、誰にも責められないから、そこまで頑張らなくてもいいから。

誰でも分かりやすく、確かな結果から、私は逃げてきたのです。

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初参加の方にもわかりやすく、伝えることから始めました。

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決してゆるいチーム作りではなく、結果志向の厳しいチーム作りです。

初参加メンバーには、なぜそこまで結果を求めるのか、はじめはわからなかったかも知れません。

それでも、メンバーのおかげで、アットホームな雰囲気になりました。

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ベーシックコースは、厳しい課題提出の中でも、楽しさを追求することもできます。

メンバーとのMTGや触れ合い、チームビルディングのためのアクティビティ活動、懇親会など多くの楽しみです。しかし、結果を求めるために必要な物以外はすべて封印しました。初参加メンバーには申し訳ない気持ちもありましたが、必要なことに集中することを伝え、そして、得られるものは最大限にすることを誓いました。

WLB的な発想から、①実践会セミナーの参加、②各医院でのワークの取り組み、③ライフ(家族、周囲の人との関わり)は、すべて得るものとしました。よく仕事のために家庭を犠牲にすることがあると思いますが、私は、両方得る努力をすべきだと考えますので、メンバーにも伝えました。それを踏まえ、各メンバーが自分の周囲の環境を整えてくれたのだと思います。

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チームの方針、進むべき方向、考え方が統一された後、戦略と戦術を組み立てます。

チームとしての戦略、戦術、そして個人のやるべき課題まで落とし込めば、集中できます。もし、余力があれば、それ以上のこともできます。

私がリーダーとしてやったことはここまでです。

後は、素晴らしいメンバーたちが、方針に従って、各々の役割をしてくれました。

 

そして、2018年12月16日(日)パークハイヤット東京ボールルーム、実践会表彰式。

我々、チーム「Make smiles」は、

「ベストチーム賞」を受賞することができました!!!

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一人の努力では難しい「ベストチーム賞」を受賞できたことで、初めて「自分一人では成し遂げられない結果」があることを知りました。これまでは、自分の力でなんとかしようとばかりしてきました。。。それだけでは達成できないことがあることを知りました。経営者として、そんな考えしかできなかった自分が情けないです。。。この経験も4年という月日と、うちのスタッフが継続して参加してくれたからこそだと実感しました。

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メンバーの一人、星谷先生(奥様)は、仕事と家庭とセミナーを見事に両立し、総合3位という素晴らしい成績を収めました。やり抜いたメンバーの一人です。彼女は、はじめの頃は、自分だけでセミナーの課題に取り組んでいたそうです。その熱意を医院スタッフの前で宣言し、本気であることを伝えたところ、スタッフが力を貸してくれたそうです。これが、チーム力ですね。

チームの力を引き出すことができるのが、リーダーの力量とも言えます。今回は、セミナー内でのチーム活動ですが、日々、リーダーシップを求められる状況はあると思います。その時私は、どうしても自分の負担を増やし、一人でどうにかしようとしていました。。。それではよくありません。メンバーを信じ、みんなの力を融合させ、大きな成果を上げることができるように常に考えることが成功へと繋がるのですね。過去14回の表彰式で「ベストチーム賞」を受賞し、そのリーダーになった方は、14名しかいないという事実も、よく考えると有難いことだと感じました。

 

この4年間で実践会に参加することで、私自身が変わったことが3つあります。

①スタッフの成長への責任(全員に真剣に向き合い、将来を見据えた指導)

 経営塾に参加するまでは、スタッフとの関わりやマネジメントにどこか遠慮したり、本気になれない自分がいました。それはどこかで、従業員=一時的に働いてくれている他人という意識があったのだと思います。

 この4年間で、スタッフの将来を見据えた指導、彼女たちと彼女たちの子供達つまり次世代まで考えて、指導に当たることを強く意識できるようになりました。今ではその気持ちは、家族に対する思いと同じくらい強いです。

②医院の存在意義(地域への貢献)

 秋田という地域に対して、歯科医院としての関わり、そして一人の県民としての関わりを強く意識するようになりました。

 開業して8年。実践会に関わる前の4年間は、とにかく医院を成長させ、維持できるようになるため、必死な毎日を過ごすだけでした。つまり、自分の医院の成長だけを考えていました。

 その流れで参加した4年前の実践会ベーシックコース。マーケティングという要素からさらに外を見る大切さを教えていただき、経営に応用してきました。その中で、多くの素晴らしい先生やスタッフの皆さんと関わる中で、視野を広げることの重要性に気づかせていただき、地域への活動を考えるようになりました。そこが、歯科医療の本質だと気づかされました。

③自分の存在意義(笑顔でごまかす人間→真剣に正面から向き合う人間)

 一番変化があったのは、自分自身だと思います。正直、うちのスタッフにとって、以前の私より、今の私の方が厳しいと思います(笑)。でも、自分で決めたんです。笑顔でごまかさず、真剣に正面から向き合い、遣り抜くと。家庭でも仕事でも、同じ山岡薫として自分をごまかさず、周囲の人を大切にしていくこと、それができると信じています。

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CLOVER DENTALは、まだ私一人で頑張っている状態かもしれません。

スタッフの労働環境を整えるためある程度の医院規模にするためには、そういう時期も必要だったと思います。

ここからは、新しいCLOVER DENTALが始まります。

うちのスタッフは、一人ひとりが大きな可能性を持った貴重な人財です。

それを、伸ばして上げることで、それぞれの人生がよりよくなると信じています。

私は、歯科医師として、自分のスキルアップと良質な医療の提供に励みます。

私は、院長として、医院のリーダーシップとマネジメントを行います。

私は、夫と父親として、家族みんなそれぞれの幸せを引き出す努力をします。

私は、秋田県民として、県民それぞれが物心共に幸せと感じられる地域貢献をします。

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妻と子供たちにも、父親の頑張る姿を見せられて本当によかったなぁ〜。

 

2018年もありがとうございました。

そして、2019年もよろしくお願いいたします!