こんちには!秋田市千秋矢留の歯医者
クローバーデンタルの照井です!

麻酔薬をはじめとする
体に取り込まれた化学物質は、
肝臓で分解されるので、
この働きが強くなると
体内に取り込まれた化学物質が
速く分解されてしまい、
麻酔薬が効きにくくなります。
お酒に含まれるアルコールや、注射、
内服薬に含まれる成分も
肝臓で分解されます。
普段から大量のアルコールを摂取したり、
抗うつ薬や向精神薬、鎮痛薬を
長期間にわたって常用していると、
「酵素誘導」という現象が起きて
これらの物質を速く分解するように
身体が変化します。
すると、麻酔薬や鎮痛薬が
速く分解されて薬が効きにくくなります。

また、体調があまりよくない時や、
睡眠不足などで抜歯治療を行う時に、
なかなか麻酔が効かずに
麻酔量が通常よりも多く必要になったりします。
ドキドキしたり、血圧に変動が出たり
することもあります。
抜歯など体に負担のかかる治療には、
無理をされずに体調を整えてから
望まれることが大切です。

また歯科麻酔を効きにくくする
局所的な原因もあります。
治療する歯の周囲の組織のpHです。
麻酔薬はpHが
小さくなると(酸性に偏ると)
効きにくくなります。
歯の神経や歯肉、歯根の周囲に
強い炎症があると組織内は酸性に偏るので、
炎症が強ければ強いだけ
麻酔が効きにくくなります。
虫歯を治療しないで長期間放置したり、
化膿して歯の周囲に膿が
溜まっている状態では、
骨の中へばい菌が
侵入していかないように
骨の硬さや密度が増して石のよう
に硬くなってしまうことがあります。
骨が硬くなると麻酔薬が骨の内部へ
染み込みにくくなってしまうため、
歯の神経の所までなかなか到達できません。
そのため、なかなか麻酔が効きにくく
なってしまうのです。
また、部位としては
下顎の奥歯は最も骨が硬く密度が高いので、
上顎の歯や前歯に比べると
麻酔が効きにくくなることがよくあります。