みなさんこんばんは!
秋田市、千秋矢留町の歯医者、クローバーデンタルの田村です。

今日は片麻痺の方の歯科治療についてお話しします。

診療をする前に、まずは運動障害の部位を把握すること、麻痺にも様々な種類が
あるため、その分類についても知ることが大切です。
また、合併症の状態なども把握することが必要になります。
保護者の方や、ご本人から普段のコミュニケーションの方法もあらかじめ
確認しておきます。
なるべく緊張がほぐれた状態で処置をしたほうが良いため、事前にどのような機械
や材料を使うのか説明を行います。
必要に応じて、鎮静法を行ったり、全身麻酔下での治療も行います。

実際に治療をする際には、診療台が水平になるので、筋肉の緊張が起こったり、不随意運動
が起こります。筋肉の緊張や不随意運動を軽減させるために、関節を曲げた状態で処置を行います。

体が障害により、一定の位置に固定されている際には、安定した姿勢で処置をすることが難しいので、
体と診療台の間にタオル・クッションなどを入れて安定する姿勢を作ります。

筋肉の緊張により、お口が開けられないときには、開口器というお口を開けた状態を
保持するための機械を使います。このとき、食いしばりや歯軋りが強い場合には、
開口器が外れないよう、気を配りながら処置を進めます。歯科材料を誤って飲み込まないように
する配慮も行います。

虫歯になってしまった場合、治療は必要不可欠ですが、まずは虫歯にならないための予防が
とても大切です。
特に、歯並びによりブラッシングが難しかったり、服用薬により歯茎が腫れやすい
など、お口の中の衛生管理がとても難しいです。
その際には、使用する歯ブラシを持ちやすいように改良したり、電動歯ブラシにしたりと
工夫が必要です。

一生懸命ブラッシングをしても、除去が難しい汚れがあると思いますので、その際には
ご相談いただければと思います!

それでは!