診療科目

噛み合わせ治療

噛み合わせ治療当院の治療の根幹となるものが「噛み合わせ治療」です。
ただし、ここでいう「噛み合わせ治療」というのは、マウスピースを使用した改善や、すべての歯を削って被せものに替えたり矯正治療をするなどお口全体の噛み合わせを治療するという意味ではありません。
1本の歯の噛み合わせについての治療のことを指します。
たった1本の噛み合わせに異常が出るだけで他の歯や顎にまで影響を及ぼすことがあります。
日本人の食文化や生活習慣に適した噛み合わせを目指した治療を行うことで、日本人が積極的に摂取すべき「奥歯でしっかりとすりつぶして食べる食物」を美味しく感じられるようになり、自然と歯だけではなく体全体の健康、バランスを整えることにつながるのです。

治療のゴール

当院が目指す「噛み合わせ治療」のゴールは「治療前の噛み合わせを再現すること」です。
実は、これは簡単なようでいてこれは非常に難しいことです。
それは、一般的な歯科医院で行われている平均的な噛み合わせを作ることではなく、個人のその歯ごとの噛み合わせを再現することを目標としているからです。
当院では、治療前の歯型やカラー写真・レントゲン写真などによる細かな記録と診断の為の精密な歯型の製作、フェイスボウと咬合器による検査、更には患者さんのお顔の写真やお口の写真、姿勢の写真を撮影し患者さんの噛み合わせを複合的に精密に診断し治療に臨みます。
当院と他院の違いは下表にありますので、是非ご参考にしてください。

  一般的 クローバーデンタル
治療前 なし 診断用歯形の製作
なし 噛み合わせ(フェイスボウ)
なし 治療前の噛み合わせ診断
形成(歯の削り方) 肉眼で行い、削った面は粗造なままです。 拡大鏡、または顕微鏡下で丁寧に削ります。仕上げに細かい粒子のダイヤモンド配合のバーで仕上げます。
印象(型取り) スタッフが行うことが多い。 歯科意思が精密に行う(ここが大きな違い!)
咬合採得(噛み合わせ位置の記録) パラフィンワックス(簡易) 必要時のみパラフィンワックス(歯が多い)またはシリコン(歯が少ない)で行う。
歯形の材料 硬石膏(簡易) 超硬石膏(精密)
ワックスパターン試適 なし 場合によりあり
装着時の調整 必要 ほぼ無調整
日本人の食事のしかたと噛み合わせ

特有の食文化日本人には、特有の食文化や生活習慣があり、それに適した噛み合わせがあります。それは奥歯(大臼歯)で「すりつぶす」という、草食動物のような食べ方です。
逆に欧米人は、お肉などを「噛み切る」という肉食動物のような食べ方をします。ガムの食べ方にも違いがあり、欧米人はクチャクチャ、日本人はモグモグです。
余談ですが、ガムは顎に良くないので、出来れば避けて下さい。

日本人の食べ方は、煮物のような内部に味を閉じ込める料理を味わうことができたり、脂ののった時期のお刺身や新米、新鮮な生野菜など、素材の持っている味を、よくすりつぶして、唾液と混ぜ合わせることで味わいます。
それに比べて欧米食を代表するフランス料理では、ソースが決めてと言われるように、食品の外側に味をつけ、歯ですりつぶす必要の無い料理が多いのです。
このように地域の食生活によって、食事の仕方、噛み方が異なるため、日本人に合った噛み合せる必要があるのです。

姿勢と噛み合わせの関係

食事の姿勢日本人は、昔から正座をしてお茶碗を持って食べますが、それは日本人の「すりつぶす」食べ方にとって一番効率の良い姿勢だからです。
さらに、ちゃぶ台を囲んでの食事は、家族で一緒に食事をする際に、会話をしながら、前を向いて顔を上げることになり、これも咀嚼の効率を上げる要因になっています。
現代では、テーブルでの食事が主流となりました。
しかし、その椅子に座るスタイルでも、きちんと前を向いて足を床に付けて食べる姿勢は「すりつぶす」食べ方に適しています。
子どもの場合、足が床につかない椅子で目の前に茶碗があったりで、持つこともしないため、猫背で茶碗に口を近づけて食べることになり、「すりつぶす」訓練ができず、噛む力も入らないため、少ない咀嚼回数で飲み込んでしまいます。ある程度の年齢になったら、椅子の高さの調整やお茶碗を持って食べる習慣を身につけましょう!

また、食事の姿勢も大切ですが、普段の生活での姿勢も噛み合わせに影響してきます。
高い枕で睡眠される方は、特に起床時、下あごが後ろに移動しており、顎を引いた状態の姿勢になります。一見し姿勢が正しく見えますが、咀嚼を考えた場合、下あごが後ろへ下がっている状態は、とても危険です。
結果として、すりつぶしができない噛み合わせになってしまいます。

このように、姿勢もしくは生活習慣が、噛み合わせに大きく影響を与えるのです。仮に噛み合わせ治療がうまくいっても、生活習慣により容易に崩れてしまいますので、普段の生活から意識をすることが大切です。

歯に最適な被せものの型と材料

以上のことから、日本人の「すりつぶす」ことに最適な被せものを作るために、どのような材料を選択すれば良いのでしょうか?
人間の歯は実に良くできています。そして、摂取する食物に合わせて人種毎に歯の型も異なります。
欧米人は、噛み切るために鋭く尖った歯をしており、深く噛み合うような型をしています。
それに対して日本人は、奥歯ですりつぶすために、奥歯の咬頭(噛み合わせの面の山)は、なだらかなのにも関わらず、すりつぶしを効率良くするために、溝は深くなっています。
このような解剖学的形態に合わせた型を作り、さらに、その方のすり減りに合わせた噛み合わせを付与します。
普段の長年の生活によるすり減りで、微妙に噛み合わせも変わります。自分の歯は、このような変化に見事に適応してくれます。
しかしながら、セラミックや銀歯のような硬い材質の被せ物は、適応することは全くなく、噛み合う歯を削り尽くすか、歯に対する外傷となってしまいますので、使用は控えるべき素材となります。
最も理想的な被せ物は、カラット数の高いゴールドを含んだ金属「高カラットゴールドプラチナメタル」で出来た被せ物です。
特に20〜24カラットのゴールドの割合でないと天然歯の硬さに近いとは言えません。これだけが、歯に被せても良い材料なのです。

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