歯科医師 山岡薫の歯の豆知識
詰め物(インレー)の治療をされた方へ
しばらくの間、治療した歯がしみるなど軽い痛みを感じる場合があります
今回の治療では、むし歯になった悪い部分を取り除き、詰め物(インレー)を取り付けました。
これにより、むし歯の深さによっては詰め物と神経の距離が近くなり、噛んだ時の力や熱などによる刺激が神経に伝わりやすくなります。
そのため、治療後に軽い痛みがでたり、しみたりする場合があります。
だ液には、酸を中和する働きや、酸によって溶かされたミネラル成分を元にもどす働きがあります。
この働きが、溶かされる成分量に追いつかないと、ムシ歯になってしまうのです。
歯は詰め物と神経の距離を少しでも遠くするために神経を保護する層(第2象牙質)を作り始めます。
(この第2象牙質が完全に完成するまでには、6ヶ月ほどかかると言われています)
この痛みやしみるといった感覚は、徐々におさまりますのでご安心ください。
しみなくなるまでの期間は歯の状態などにより様々です。
通常1〜2週間で治まりますが、半年以上かかる場合もあります。
特に治療後は、熱いものや冷たいものはできるだけ避けて、あまり神経質にならずに気長に治まるのを待ってみて下さい。
ただし、1〜2週間ほど経過しても改善が見られず、夜も眠れないほど痛くなる場合は、一度ご連絡下さい。
※神経を取り除く治療が必要な場合があります。
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